晩秋の苫小牧研究林

皆様に「いち早く北海道の紅葉のおたよりを」と思いながらも、
「今年はどこも色鮮やな紅葉が見られず不作」との事。
タイミングを失ったまま晩秋になってしまい「雪が来る前に」と
焦りながら“北海道大学苫小牧研究林”に行って来ました。

天候は曇り、気温は12度。
霜も無く、太陽の光も無く、川面の表情に期待して望みました。

敷地内を流れる幌内川が大池に落ちるポイント。
まさに晩秋の風景と思います。

小さな段差を流れ落ちるときに川面は激しく表情を変え、
川面の木影を良く見ると川底の景色を見る事が出来ます。

幌内川は蛇行しながらゆったりと流れ、鏡のような川面には
川沿いの木々が映り込みます。
穏やかな自然にこころが癒やされます。

川沿いに怪しげな赤い実!
この植物はテンナンショウの仲間で「マムシグサ」という有毒植物です。
“名は体を表す”ですね。

幌内川の中で一番の蛇行見どころポイント。
ほとんど180度にカーブしています。

晩秋にて落ち葉の紅葉を愉しむのも有りと思います。
赤を切り取ってみました。

川面の表情1
川面の表情2

川の流れは、川幅・深さ・川底の形状・障害物などに対して逆らわず
自在に形を変えますが、川面の表情からその姿を見ることが出来ます。


一瞬だけ雲の切れ間からでた太陽を水面の映り込みで撮って
見ました。
水面を覆う紅葉は黄色い葉の形から推察してイタヤカエデと
思います。

帰ろうとしたときにエゾシカが現れました。
珍しくは無いのですが近づいても逃げようとはしません。
人慣れしている様です。
ふと思ったのですが、鹿と木肌の色が妙に近く保護色に
なっているのでは?
皆様いかがですか?

次回は初雪をお届けしたいと思います。

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