連休明け、ようやく撮影時間が取れ「さてさてどこに行こうか」と思案した結果、
洞爺湖の満開の桜をふりきってニセコの奥“神仙沼”まで足を伸ばすことに…。
天気予報を見ると、日の出は4時18分、気温は0度、快晴。
逆算して伊達を出発!
神仙沼へ向かう途中、雲海に浮かび上がった朝焼けの羊蹄山を観る事が出来ました。
「春から縁起が良い」です。
快晴過ぎて真っ赤とはいきませんが、朝の息吹を感じられる一幕に心を奪われました。
自然界に1人…
贅沢なひとときです。
すがすがしい空気を吸いながら今日のロケハンに期待が高まります。
標高765mの神仙沼に至る途中、眼下に文字通り“雲の海”に遭遇。
手前から雲海と稜線のグラデーションを切り取ってみました。
残雪とダケカンバ、雲海の向こうには冠雪の山並み、空の文様が相まって、
調和のとれた一枚の絵を構成しています。
雲海を眺めながら、霜に覆われた足下に目をやるとフキノトウが一輪。
気温0度が織りなす景色と思います。
神仙沼の手間に大谷地と言う大きな湿原があります。
今時期の特典で、圧雪の高台から眼下に観ることがでました。
大谷地は未踏の湿地なのですが、圧雪の状態が良く降りることに成功。
初めて大谷地の中から撮影することが出来ました。
標高の高い冬登山にある氷のような雪を、切り裂くように蛇行する水の流れが
湿原の中をいくつも走っています。
クレパスのよう!
目的地の神仙沼はこの様な状況。
神仙沼まで圧雪の雪の上を行くことは出来るのですが戻れなくなりそう!
断念し戻ることに…
帰りは春紅葉(はるもみじ)をテーマに撮ることにしました。
ニセコエリアでは連休明けから初夏までが見どころです。
※春紅葉とは、“特に春の訪れが遅い北国で、まるで秋の紅葉!と見間違うように
木々が色づく自然現象“とあります。
今はまさに桜の開花と春紅葉が同時に楽しめる北海道ならではの景色を、
観る頃ができます。
この短い春紅葉の時期が過ぎれば本格的に色とりどりの花が咲き乱れる春、
初夏の形式を迎えます。